前のページ 次のページ


◇外濠教会グループの取組◇

司祭 大畑 喜道


 外濠教会グループ(目白、諸聖徒、聖テモテ、聖バルナバ)では、8月5日(土)〜7日(月)まで、伊豆天城山荘で合同のキャンプを行った。
今回は昨年に引き続き2回目。特に今年は東京聖テモテ教会の姉妹教会であるフロストバーグ聖ヨハネ教会(メリーランド)のからの訪問団も参加した。
外濠教会グループキャンプ実行委員会では、キャンプのメインテーマを決める際に、戦後50年を意識したテーマでとの議論がでて検討がなされた。
メリーランド訪問団17人とのプログラムの作成に難航した。
言葉の壁もあり、短い時間の話し合いや討論をするよりは、毎日の祈りの中で平和について黙想すること、平和を意識した歌などをしおりに印刷し折に触れて歌うこととした。
また8月6日に合同の聖餐式を行い、竹田主教のメッセージと平和の代祷を捧げることし、具体的な式文については牧師協議会に一任された。
牧師協議会では特別な式文を作ることはせず、戦後50年の委員会の作成したものを用いることとした。訪問団には英文の訳文を作ることとした。

 8月6日(日)は朝6時半から竹田主教のメッセージを聞き(各5教会の代表が朗読)その後、黙想する時間が設けられた。
7時から聖餐式、司式は日米の四司祭。分餐は同じく日米の信徒奉事者が担当し、代祷も日米両国語を用いた。
原爆投下の部分について一緒に祈ることができるかどうか危惧する意見も出されたが、
メリーランド側から
「一緒に祈りましょう。私たちも平和を求めて祈ります」
とこの部分を積極的に分担された。

 奇しくも「キリストの平和」の歌がキャンプのテーマソングのように集会のたびに手話を交えながら歌われ、言葉の壁を歌が執りなしてくれた感があった。

 準備の時間やスタッフなどの不足のために十分なプログラムを作成することはできなかったが、外濠教会グループでは目白がグッドシェパード教会、諸聖徒教会が王なるキリスト教会との間にそれぞれ姉妹関係があり、今後それらの教会とも共同してこの課題と取り組んでいきたい。


前のページ 次のページ