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◇教役者会から◇

幹事長 司祭 近藤 幸平


 9月11日、午後2時より教区会館にて教役者会が開かれ、竹田主教、戦後50年ワ−キンググル−プのメンバ−と共に、8月6日の教区主教メッセージ「平和を願ってこれを追い求めよ」と、9月9日の礼拝「平和を祈る夕べのつどい」の式文をめぐって話し合いがなされた。

 主教メッセ−ジについては、
「全ての戦争は無意味な人間の行為です。戦争犠牲者は人間的にいえば無意味な死を遂げたのです」
という一節をめぐって、抵抗を感じている信徒の存在が報告されたが、これに対して、無意味な死であるからこそ、この死を意味あるものにしていく責任が、まさに今我々に問われているのではないか。
アベルの血が、我々に語りかけているのは、無意味な死に対して我々が負わねばならない責任は何かということではないか、等の意見が述べられた。

 式文「戦後50年を覚えて」については、ワ−キンググル−プメンバ−より、天皇制に言及できなかったことが心残りである、50周年というよりももっと根本的な問いかけを訴えたかった、との率直な発言があった。

 他の教役者からの発言としては、この式文と各個教会の日常との距離が信徒の中に不安や動揺を産み出す可能性が指摘され、それに対して、この式文と一致する日常はいつ作られるのか、との問題提起がなされた。
その他、様々な状況に対する諸祈祷の増補版を作ってほしいとの要望、代祷・連祷の内容で充分に戦争の背景に触れられていないと思うがどうしてか、等の感想や質問がなされた。


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