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合法就労について Page14
   では他の合法就労の人達はいいかというと、合法就労だって良くないんです。
一つだけ例をあげておきます。
「技術」というビザで呼ばれてきたフィリピン人の青年がいまして大学の建築科を卒業して建築技師の資格を持っている人です。大手のゼネコンの大会社が技術ビザで呼んでくれたから「ああ、きっと家の設計をしたり監督をしたりするんだろう」と喜んで日本に来ることにしたそうです。

 向こうで最初に契約した時に1ヶ月25万円の給料。25万円以下だとビザが出ないんですね、これ最低賃金で。だから25万円の契約でビザをとる。
ビザが取れたとたんに会社の方からもう一枚この紙にサインしろと言って突きつけられたその書類というのは月給が6万円。仕方がないからそれにサインをして日本に来たということです。
実際に給料をもらった時は3万円くらいしか入らなかった。で、会社に話をしたらですね、凄いんですよ。向こうで面接する時の、こちらから人が出張したりするそういう費用で何万円引いたとかね。
それから自転車を一台、中古自転車を買った、世話してもらったら、それで2万円引いたとかね。
そういう無茶苦茶なことで引いて。

それから部屋を借りてくれたんですけれども、そこは会社が借りたんであって、住んでいる間の家賃だけ払えと言うのはそれは仕方がないとしても、その権利金、敷金全部彼の給料から引いた。だからこれだけになっちゃったという話だったんです。

 あんまり酷いから出かけていって、こちらから丁寧に訪問して会社の前でハンドマイクで、「ご近所の皆さん、この会社は外国人技術者に対して給料払わないけしからん会社であります。」とやったら、けんもほろろで交渉もしなかった会社が飛び出してきて中に入ってくれというわけです。中で交渉しようとしてたら、警察呼びましたよ、向こうが。警察がいらっしゃいましたから「よくいらっしゃいました。」と。
「ここにいて下さっても良いですけども、これは民事ですから、労働争議ですからあなたが口を出したらあなたが違法ですよ。それでも良かったらいて下さい。」と言ったら帰っちゃいましたけれどもね。
そういう風なことで交渉して、まあようやく給料だけは取り返したということですけれども。
技術で呼んでもそんなもんです。ですから、どの在留資格も全部そういうしわ寄せがいっているという事ですね。
 その辺で非常に酷い権利侵害が起こっているということであります。
 
   
 
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